タイイサーンの食文化

イサーンの食生活はバンコクや南部とは異なります。食料に乏しいイサーンでは昆虫や小動物を食べてきました。また唐辛子の使用量も他より多く、都会っ子は敬遠します。 まずは有名なガパオライスから。一言に「 ガパオライス(ผัดกะเพรา) *」と言っても、具材によって数種類あります。写真はガパオルアム・ガップ・カイダーオ(กะเพรารวมกับใข่ดาว)。ルアムは「混ぜる」という意味で、ガップは「~と/with」、カイダーオは「目玉焼き」。 他に「ガパオ・ムー・サップ(豚ひき肉)」、「ガパオ・タレー(魚介)」「ガパオ・ガイ(鶏肉)」、「ガパオ・カナー・ムー・クロープ(ケールと豚のカリカリ)」など。 *กะเพรา(ガプラオ)が正しいスペルでกะเพา(ガパオ)、กระเพา(グラパオ)は誤り。しかし一般的に กะเพา(ガパオ)と記載されており、タイ人はこれが正しいと思っている。これは二重子音のプラを省略して話していたためと思われる。 ヌードルもイサーンのものがあります。 こちらのスープが赤黒いもの、「 グワイティアオ・ルア(ก๋วยเตี๋ยวเรือ) 」または「 グワイティアオ・ナムトック(ก๋วยเตี๋ยวน้ำตก) 」。豚の血を入れており、コクを出しています。イサーン人は豚の血やアヒルの血、牛の血を生で料理に使用したり、固めて茹でたりします。生の血は非常に苦いが、それが好きだそうです。生血料理は後程紹介します。 上画像がムー(豚)、下画像がラーワー(ゆで卵半熟)。ラーワーはお店限定、普通の卵を落とすのはほとんどのお店で可能。豚の血スープで豚肉と卵の注文なら、グワイティアオ・ナムトック・ムー・サイ・カイ・ドゥアイ(ก๋วยเตี๋ยวน้ำตกหมูใส่ใข่ด้วย)。 すると麺の太さを聞かれます。 米粉のそうめんのようなのが「センレック( เส้น เล็ก )」、太目「センヤイ(เส้นใหญ่)」、はるさめが「ウンセン(วุ้นเส้น)」、小麦粉のインスタント麺「バミー(บะหมี่)」。 東イサーンに多いのがもっちりした麺の「グアイジャップ(ก๋วยจั๊บ)」、こちらがおすすめ。 シャンハイなんてのもありますが、1店舗でしかみたことありません。 注文しヌードルが来たら味見をして加調します。唐辛子パウダー、お酢、砂糖少々...